ロープの打ち方の特徴
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3打ち
3本のストランド(撚り合わせた糸)で構成される最も一般的なロープです。強度が高く、滑りにくいのが特徴です。
一般的な用途に広く使われ、特に船舶や建設現場での使用が多いです。- メリット
- 強度が高く、耐久性に優れています。
- デメリット
- キンク(ねじれ)が発生しやすい
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8打ち(クロスロープ)
8本(2×4)のストランドで構成され、瞬間的なショックを吸収する能力があります。3つ打に比べて捻れが少なく、柔軟性があります。
牽引や係留など、ショックを吸収する必要がある場面で使用されます。- メリット
- 捻れにくく、柔軟性が高い。
- デメリット
- 伸び縮みが大きい。
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12打ち
12本(2×6)のストランドで構成され、非常に柔軟で耐摩耗性に優れています。
高い耐摩耗性が求められる場面や、頻繁に使用されるロープに適しています。- メリット
- 柔軟性が高く、耐摩耗性に優れています。
- デメリット
- 強度が3つ打ちに比べてやや低いことがあります。
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金剛打ち
12本のストランドで構成され、強度は3つ打に比べて約40%低下しますが、耐摩耗性に優れています。通常、中芯が入っています。
高い耐摩耗性が求められる場面で使用されます。- メリット
- 耐摩耗性が高く、捻れにくい。
- デメリット
- 強度がやや低い
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8打ち(ブレードロープ)
8本のストランドで構成され、金剛打ちと比較すると強度は大きいですが、耐摩耗性は若干劣ります。通常、中芯が入っています。
高い耐摩耗性が求められる場面で使用されます。- メリット
- 耐摩耗性が高く、捻れにくい。
- デメリット
- 強度がやや低い
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ダブルブレード打ち
内側と外側の2層構造で、内側の芯が強度を提供し、外側の編み込みが耐摩耗性を高めます。
高強度が求められる場面や、頻繁に使用されるロープに適しています。- メリット
- 高い強度と耐摩耗性を兼ね備えています。
- デメリット
- 他の打ち方に比べて重くなることがあります